私が中学生の頃、箱根駅伝の中継を見ながら、
トップを走る早稲田大学などの一般の大学に、
「なぜ日本体育大学は、体育専門なのに負けてるの?」って素朴に訊いたことがある。
その根底には体育専門なんだから負けてはいけないという無責任な固定観念があった。
もちろん、今ではそんな考えはない。
こーなんだから、こーあるべき。
いつの頃からか、このような無礼な固定観念は極力持たなくなった。
体育大学なんだから、体育では負けちゃいけない。
経営コンサルタントなんだから、〇〇じゃなきゃいけない。
医者だから、教師だから、公務員だから、政治家だから、、、
もちろん、当事者が肝に銘じている姿勢や信念であれば大歓迎だ。
だけど、第三者が無責任に固定観念を押し付けるのは大問題だと思っている。
まあ、こんな大義名分で斧を振り上げて切ろうとする人達は多い。
普段から尊敬もしていないのに、何かあると○○のくせに、と言い出す。
私はこんなタイプの人間を絶対に信用しないし、徹底的に戦うようにしている。
このタイプは、いざコトが起こり、当事者として火の粉を被った時には真っ先に逃げていく。
20代から30年近く、中小企業の経営コンサルティングの現場に立ち会ってきた。
キレイごとの大義名分だけの人は、真っ先に逃げ出した。
それは、何度も何度も見てきたことだ。
「先が見えない、その時に、ギリギリの状況で、意思決定し取り組んだこと」
その結果には、簡単に善悪では論議できない。
結果がわかっている過去から遡って、あーだこーだ、言う似非コンサルタントも多い。
とても卑怯なやり口だと嫌悪している。
都議会の百条委員会も、なんだか似たような匂いがする。
自分は安全な時に、安全な場所にいて、過去の他人の意思決定を蒸し返し批判だけする。
現都知事がどういうタイプかは、私にはまだわからないが、
都民ファーストを大義名分にして、斧を振り上げているだけの人もいるように見える。
その人は、風向きが変わると、真っ先に逃げ出す。
自分ファーストの保身だけだ。
いま国会では森友問題で、寄付した、寄付しないの奇妙な話で紛糾している。
K氏が大義名分を振りかざされて、切られてちょっと出血したように見える。
「手のひら返し」と表現していたが、自分ファーストの人たちに、真っ先に逃げだされただけのこと。
そこで腹をくくればよかったのに、逆切れをしたようだ。
彼は一生懸命に、お金を受け取ったと主張していた。
証人喚問では、与党も、野党も、誰も追及しなかったが、
もし、お金を受け取ったことが本当であったら、その方が罪が深いと思うのは私だけなのだろうか?
無償で3回も講演を引き受けてくれて、
頼み事をしたら、それなりに動いてくれて、
名誉職まで引き受けてくれて、
領収証のいらない大金もいただいて、
それなのに、
その恩人を裏切るような、困らせるような発言をしたことになる。
この話を公にしたK氏は、経営者として、人間として、もっと質が悪いと思う。
この話の真偽はわからないが、
もし本当だったら、その話、墓場まで持っていけよ!
大義が、思想が、 薄っぺらくみえる。
自分の保身しかみえない。
事業立ち上げの草創期には、いろいろなことがある。
泥をかぶって黙っている中小企業経営者は多いし、そのおかげでいま経営が成り立ってる。
その生き様はかっこいいと素直に思う。
でも、いまの社員は知らない話なんだよね。
墓場まで持っていく話だから。
@飯塚